新入社員研修からダイバーシティ推進まで、
テンプスタッフラーニングから社名が変わりました

女性社員向けキャリア研修

  • 課題:30歳前後の女性社員キャリア開発への意識向上
  • 受講対象:30歳前後の女性社員
  • 導入企業:リコーITソリューションズ株式会社様
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右から 経営管理センター 人事部 小澤祐子氏、STC(Stratregic Technology Center) センター長 木原民氏、
テンプスタッフラーニング株式会社 営業部 部長 小室銘子

リコーグループのIT中核企業としてソフトウェア開発、基幹系・情報系システム開発、システム構築・運用・保守などを手掛け、お客様企業のビジネス変革を実現するためのITソリューションを提供するリコーITソリューションズ株式会社。同社では、30歳前後の女性SE向けのキャリア研修を実施しています。そのねらいと効果などについて、同社 経営企画本部 STC センター長 木原民氏と 経営管理センター 人事部 小澤祐子氏にお話を伺いました。

CONTENTS

  • 1 )リコーITソリューションズの事業概要と女性社員の置かれている環境
  • 2 )女性活躍推進への取り組み
  • 3 )女性SE向けキャリア研修で目指したものは?
  • 4 )女性SE向けキャリア研修の企画とブラッシュアップ
  • 5 )テンプスタッフラーニングへの期待

リコーITソリューションズの事業概要と女性活躍推進状況

まずは御社の事業概要と、女性社員の置かれている環境などについて教えてください。

当社は、2009年の7月にリコーグループのSE部隊が集結した形でできました。事業としては、市場向けのSI・ITサービス事業部門、リコーグループ向けのSI・ITサービス事業部門、リコー製品の組込みソフトウェア開発事業に大きく3つ分かれています。女性社員の比率は、概ね3割くらいですが、ここ最近は増加傾向です。以前は、ダイバーシティへの取り組みなどもなかったので、女性の退職率は高い傾向にありました。

SEという職種柄、長時間労働になりがちな職場環境も昔はあったと思いますが、今は大きく改善されています。しかし、お客様のご都合に合わせて動くSE特有の労働環境などを考えて、女性社員がSEとして長く働き続けるのは難しいと最初から諦めているという傾向が、上司側にも女性社員側にも見受けられました。

女性活躍推進への取り組み

そのような中、まず取り組まれたことはどのようなことですか?

女性社員に対するインタビュー調査です。2009年の8月に行いました。将来活躍が期待される女性や、子育て経験した人など、いろいろな女性を15名ほど選んで、一人ひとり聞き取りしました。また、女性社員だけでなく、必ずその女性の上司とペアで聞き取りを行って、意見が偏らないような形でヒアリングしました。

インタビューを通じて、どのようなことに気づかれましたか?

女性社員が活躍していく上での問題がいくつか見えてきました。まず、上司の意識という問題が大きかったですね。あからさまに差別している上司は、ほとんどいない。少なくともインタビューの段階では出てこないのですが、いろいろと突っ込んで話を聞いていくと、「管理職候補としては、目の前にいる女性社員が見えていない」というところを感じました。意識的ではなく、無意識のうちに女性が管理職候補から外れている感じです。仕事の与え方なども、無意識のうちに難しい仕事やハードルが高い仕事から外している。そして、女性社員自身もそういう状況に慣れてしまっているという意識の問題を感じました。

その後の取り組みは?

STC センター長 木原民氏

課題を大きく3つほどに絞りました。一つめは女性のキャリアアップ、つまり女性管理職を育成していくということ、二つめは出産育児との両立。そして三つめは全社的な意識の底上げを図るということ。これらについて、様々な先進企業様の取り組みを教えてもらい、ベンチマークさせていただきました。

例えば、女性管理職育成については、選んだ候補者に教育担当者を就けて育成しています。教育担当者は直属の上司ではなく、それよりもさらに上の階層の人に担当になってもらいます。通常の目標管理よりも、よりストレッチな目標と育成プランを詳細に立てて、半期ごとに進捗を報告し、トップマネジメントが直接レビューします。そこまでやると、直属の上司にも「育てなきゃいけない」という意識が芽生えてくるので、育成が進んでいきます。

素晴らしい取り組みですね。それ以外の層はいかがですか?

今申し上げました管理職を目指す層への教育は、20代後半から40代後半まで、年齢的には幅広くなっています。それに加えて、「結婚・出産などのライフイベントを乗り越えてもっと活躍し続ける」という目的で30歳前後の層へのキャリアデザイン研修を行っています。この部分をテンプスタッフラーニングさんに担当して頂いています。

女性SE向けキャリア研修で目指したものは?

この年齢層の置かれている状況や研修のテーマはどのようなものですか?

経営管理センター 人事部 小澤祐子氏

この年代は、仕事はようやく一人前になってきて、あらためて将来のことを考えはじめる世代だと思います。それは男性女性限らず、30歳前後の年代特有かなと。

そうしたときに女性たちというのは、ものすごく漠然とした不安を持っているのではないか、と思います。「このまま続けられるのだろうか?」とか、「ものすごくがんばって仕事こなしているけど、私ってこんなことやっていていいの?」とか、「もっとプライベートを充実させなきゃいけないんじゃないか?」とか。女性の場合には仕事もそうですけど、今後の生き方をものすごく不安に思い悩む時期ではないかなと思います。

下手をすると、その時期に会社を辞めてしまう可能性がある時期だと思うのです。なんとなく一段落して、次の人生も会社も考える時期だからこそ、「結婚したいとか、子どもを持ちたいとか、そういう願いも叶えつつ、仕事を続けるということが可能なんだ」ということを、その時期にきっちりと教えてあげたい。そういう気持ちです。

ちなみに先程、女性であっても男性であっても、というお言葉がありましたが、SEという職種特有のお悩みというのもあるのでしょうか。技術がどんどん新しくなるのを常にキャッチアップしていかなきゃいけないとか・・・

あると思います。だから、「休む」ことに対する不安感がものすごく強いと思います。 育休についても、「(子どものために)1年半なり2年なり、長く休まなきゃいけない」という固定観念を持っているようなケースも多い。でもなんとか預け先を決められれば、本当はもっと早く復職できるんですよね。そのような固定観念を払拭してもらい、会社の制度もうまく利用して、自分らしく、自分がなりたい姿に近づけるよう、イメージを明確にしませんか、という主旨です。会社としても、育児休職制度は休むための制度ではなくて、働き続けるための制度であることをはっきりと伝えています。

他に、研修という形で実現したかったことはありますか?

女性社員同士のネットワークづくりですね。『私の周りでは復職している人がいない』とか、『そもそも女性がいない』と言う女性社員が多いのです。それは本人の視野の狭さでもあるのですが、人事としても、あまりそういう場を作れていなかったという反省もありました。女性同士が集まってなんでも安心して話せる雰囲気を作って、これだけ仲間がいるんだから辞めずに皆でがんばって盛り上げていこうよ、という場を作りたいと考えました。

女性SE向けキャリア研修の企画とブラッシュアップ

どのような経緯で、当社の提案に決定いただいたのでしょうか?

他の研修会社さん含めて、いわゆるキャリアプランニングというような研修は本当にたくさんありましたが、会社の中で3年後、5年後、10年後どうなっていきますか、というものをやっても意味がないかなと感じていました。結婚、出産、育児などのライフイベントは会社生活と切っても切れない関係にあるにも関わらず、そこを無視したキャリアプランをいくら作っても、本人たちは全然納得がいかないだろうと。そう思って色々探したのですが、その部分をしっかり考えることができる研修は無かったのです。そこで、作ってもらうしかないということになって、作っていただける会社さんを探していたところ、テンプスタッフラーニングさんからご提案いただきました。

そのような中、なぜ当社を選んだのですか?

先程申し上げたようなことをいろんな研修会社の方にお伝えし、提案してもらったのですが、こちらの想いをわかってくれたと感じる提案がなかったのです。テンプスタッフラーニングさんは、私たちの真意を理解し、研修内容に反映してくださったということが一番のポイントです。

研修の満足度はいかがでしたか?

1年目は、必ずしも満足のいくものではありませんでした。でも、2年目から大きく改善していただいたので、今は満足しています。特に講師2名体制を提案いただいたのは画期的でした。育休後コンサルタントの山口理栄さんに講師として入ってもらい、SEのロールモデルとして、山口さんのご経験を聞けたことは、受講者へとてもよい刺激になりました。

今まで登壇いただいた講師はすべて女性ですが、受講者は、講師をある意味「女性のロールモデル」的存在として見ています。講師の存在は研修に大きく影響しますので、そんな状況を踏まえた講師陣を提案していただき、毎回、受講者に響くメッセージを投げかけてもらっています。

今年の研修内容でブラッシュアップしたものには、どういったものがありましたか?

前回の研修直後に講師の方からコメントいただいた中で一番印象的だったのは、うちの社員がまだまだ主体的でなく、受身的であるいう指摘いただいたことです。そこで、今回は研修の2日間でやりとげる小さな目標を立てるという仕掛けを入れたり、今年の受講者が来年は先輩・ロールモデルとして研修に登壇するなど、年をまたいだ研修受講者同士のつながりづくりと受講者のフォローを兼ねたプログラム設計や改善をしていただいた点が良かったです。

テンプスタッフラーニングへの期待

テンプスタッフラーニングへの評価、今後こういう風にして欲しいというご要望などを教えてください。

提案の内容、対応のスピードともに満足しています。毎年ブラッシュアップのご提案をしていただいていて、どんどんいい方向になっています。問題点を一緒にシェアし、よりよいものを創り上げようという気持ちが一致していると感じています。これから開催する今年の研修も素晴らしいものになりそうです。今後もこのような形でお付き合いいただけると嬉しいです。

  • ※取材日時 2013年10月
  • ※部署名、役職名は取材当時のものです
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